富士山麓の豊かな自然を活かした体験プログラムを提供している富士支部。朝霧高原での牧場体験、伏流水を活かしたニジマス釣り、溶岩や洞くつといった自然地形をフィールドにした体験など、富士山の恵みを活かしたここならではの感動が待っています。特に、全国有数の規模である酪農業を活かしたプログラムが多くあり、静岡県内でもほかでは体験できない特徴があります。
富士宮市は、富士山の南西部に位置しています。市域の高低差は3,741メートルで、日本一高低差のある市です。市内には富士山登山口のひとつである富士宮口があり、シーズン中は多くの登山客でにぎわいます。北部には、1,000ヘクタールの広さを誇る朝霧高原が広がっています。もともとは富士山の火山灰土が堆積したやせた土壌でしたが、政策によって肥沃な土壌に生まれ変わり、今では国内有数の酪農地帯となっています。
雄大な富士山の麓にあり、大自然の恵みに触れられる富士宮市。富士山の溶岩跡が残る洞くつ「人穴」、日本の滝百選のひとつであり富士山の伏流水が流れる「白糸の滝」、山頂から日が昇るダイヤモンド富士の名所「田貫湖」など、富士山の恵みを感じられるスポットが点在しています。本州最大の面積を持つ朝霧高原では、富士山を背景に牧草地でのんびりと草を食べる牛や羊の姿が見られます。また、豊富な湧き水によるニジマスの養殖も行われており、ニジマスの生産量は市町村単位で全国1位となっています。近年では、B級グルメの富士宮やきそばも人気を集めています。
牧場での動物体験の前には、人と動物間での菌や病気の感染を防ぐため、手足の消毒・うがいを徹底します。動物の扱いには十分に注意し、すぐに対応できるような体制でインストラクターを配置しています。体験に関係のない建物のシャッターを下ろし、重機には鍵をかけて誤作動のないようにしています。
自然の中での体験では、事前踏査を行って危険物がないかを確認した上で体験フィールドを選定します。緊急時はプログラムによって指導者が状況判断をし、場合によっては中止の判断をします。
工作体験でカンナやはさみなどの刃物を使う場合、調理体験でお湯や火気を使う場合は、用具の事前点検、使用前の注意喚起、使用中は指導者がそばに付くといった対策をとっています。